コーヒー豆の焙煎体験

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焙煎体験してきました。

コーヒーとビールの関係

Brew: 醸造する、いれる、たくらむ、起こす
英語ではbrewといえば、主にビールを作ることを指しますが、brew coffeeでコーヒーを淹れるとも使いますよね。とっても興味深い。

さて、ふとしたキッカケで、日本を代表するコーヒー機器メーカーのKalita(カリタ)が開催している焙煎を学べる塾、その名も「焙煎塾」に参加してきました。
有料ですが、少人数制でみっちり4時間も座学と焙煎を体験でき、最後には自分で焙煎した豆や電動ミル+ノベルティのおみやげがつきます。

最近まで、体質的にコーヒーを飲めなかったコーヒー初心者の筆者ですが、温かく迎えていただけました。

焙煎の流れ

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焙煎機。75万円也。

基本の流れを忘れないようにメモします。
1. 165℃で豆投入
2. 一度80℃まで下がる(中点)
3. 100℃まで再上昇したら以後1分ごとの温度上昇をチェックする
4. 200℃で1ハゼに入る(豆がパチパチいう) この時点で浅煎り
5. 230℃で2ハゼに入る(豆がピチピチいう) この時点で深煎り
6. 2ハゼが終わったら終了
※室温・気温によって変わる

焙煎体験と気付き

自分は、最近トレンドのサードウェーブは浅煎りエチオピアなどが多いということで、1ハゼ終わりの浅煎りでブラジルをローストしました。
ほかの方の深入りブラジルと飲み比べると、同じ豆なのに味わいや香りが変わります。これは興味深い。

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各自ドリップしてみんなで試飲。緊張するわ…

同じ素材を同じ設備で加工しても、味が同じでないということは、その過程に差があるためです。
そこで座学の中で特に印象に残ったのが、「再現性」ということば。
焙煎の途中で、ストップウォッチを1分計を用いて、こまかく温度変化のログをメモっていくのですが、何のためにやるかといえば、よい出来栄えのものを後々に再現するためなんですね。
再現性が高いということは、品質が安定するということなので、商品を製造する上では非常に重要です。

醸造との共通点

ビール醸造に置き換えてみても、同様のことがいえます。同じ品種/分量のモルト・ホップ・イーストを使ってもできあがりが変わりますから、再現性を意識するポイントはざっと以下となります。
1.仕込み
2.一次発酵
3.二次発酵
4.流通
5.消費タイミング

いままでの考えとして自然の素材や酵母相手のことなので、ハンドリングしきれない部分に面白みがあるのではないかと考えていましたが、再現性を顧みないのではなく、安定した品質に対して、酵母や素材の特徴をコントロールできるかを念頭にしていきたいと思った次第です。

反省文書いてる気分になってきたのですが理由があって

焙煎塾に行く前の午前中に、逗子のブルワリー「ヨロッコビール」にて醸造所内を見学させてもらえて、品質を安定させるための設備は最初から持っておいたほうが良いアドバイスを貰いました。 ex, 温度管理できる発酵容器、ボイラーでの煮沸釜

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ヨロッコビール外観

あと直接的には関連せずとも「家族を養えるだけのバッチ」を熟慮して醸造所を設計しろとも。
くっそ忙しいのが汗だくのTシャツからわかりましたが、不躾な訪問者にも真摯に応対していただいて頭が上がりません。仕込み日というタイミングに訪問したことを後悔しながら、行ってよかったというのが自分よがりの正直な感想です。

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IPA。買いに行く時は保冷剤入のクーラーバッグを持参することを強くおすすめします。ビールへのリスペクト大事。

# 今日の気付き
- 再現性大事
- そのためにはログ大事
- 仕込み日にはお邪魔しない

# Todo
- [ ] 仕込みのログをメモする
- [ ] 再現性を高めるチャレンジ/同一レシピを3回作って同一の品質を造る

# その他
- こんな重たい記事になるとは思ってなかった。反省文的になってしまったので、次からは読み手が重い気持ちにならないように配慮したいです。


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